別に新商品という訳でも、新規購入という訳でもないのですが、前回ツアーで用具に関して気づいたことがありましたので、ご報告。 先日の乳頭山ツアーでは、20年近く前に購入したブラックダイヤモンドのショートスキン(幅50mm)を使用しました。 これは、スキーのキックゾーン(ステップ板のステップ部分)に貼り付ける短いシールで、購入当時は「キッカースティッカー」という商品名だったと思います。 今季のブラックダイヤモンドのカタログにも、「グライドライト モヘアミックスキッカー」の名称で掲載されていて、幅50mmのモデルもいまだに存在します。 各社見回しても、現行カタログに載っている唯一の50mmシールだと思います。 実際にスキーに貼り付けると、こうなります。 トップ部分にはこのような金具が付いていて、バックルで止めるようになっています。 短いので、当然のことながら軽く、コンパクトになります。 束ねてバックルで留めると、同じ板に使用している50mmのフルサイズのシールと比べてこれだけの差があります。 (写真のフルサイズシールは薄くて軽いコールテックスのCT40なので、一般的なシールと比較すればもっと差が出ると思います。) 近年はほとんど使用しておらず、BCクロカンで使用したこともなかったのですが、今回ふと思い出し、乳頭山ツアーは登りが緩やかで平地部分もあるので、試してみることにしました。 そうしたら、これがなかなか良かったのです。 年代物ですが、もともとこのシールのグルーは強力で、今回の使用でも粘着力には全く問題なし。 かつて、シングルキャンバーのテレマーク板であるフィッシャー・GTSで使用していたときには、これで至仏山を登ったりしており、ザラメのコンディションであればフルサイズのシールとそれほど遜色ない登坂力があると思っていました。 しかし、今回使ってみると、イメージしていたよりは効きが悪い印象。 といっても、乳頭山ルートの登り程度であれば特段の支障はありません。 逆に、平地での滑走性は、イメージ以上。 フルサイズシールでは、パスガング(クラシカル)走法で蹴り出してもほとんど滑らないと思いますが、BCクロカン板にこのショートスキンの組み合わせだと、結構滑ります。 もちろん、そのまま走り続けようと思うほど良く滑るわけではありませんが、この抵抗の少なさは、起伏の少ない部分が長く続くようなルートではかなりのアドバンテージになるのではないかと感じました。 こういったイメージの違いが、キャンバーが強くてテレマークより歩行性能が高いBCクロカン板で使用したせいなのか、それとも単に私の記憶が薄れていただけなのか、はっきりとはしません。 しかしいずれにせよ、このショートスキンは、急峻な山岳地帯よりも緩やかな丘陵地帯をツアーすることの多いBCクロカンにマッチしそうだと感じます。 基本はステップで登るけれども、もしかするとステップの登坂力では辛い部分があるかもしれないな、というような時には、このシールのメリットが生きるのではないでしょうか。 幅50mmモデルもあって、シールの分割といった加工の手間をかけずに細板で使えるのも、BCクロカン向き。 ただ、カタログには載っていても、店頭ではあまり見かけないんですよね。 幅の太いモデルはそれなりに見ますが、50mmのモデルは最近ほとんど見た記憶がないように思います。 自分は持っているのであまり注意して見ていないせいかもしれませんが、もしかしたら入手は結構難しいのかも。 |
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