★2021.03.20 BCXC/浅草岳早坂尾根

BCクロカンを愛するみなさん、こんにちは。

山スキーを始めたころからずっと行ってみたいと思っていた浅草岳に、初めて行きました。

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2021年3月20日 浅草岳早坂尾根

天候:晴
装備:(板)クナイスル・ツアーライト59(靴)Jokulen
<コースタイム>
6:10 大自然館前
7:19~7:24 尾根上890m
8:40 嘉平与ボッチ
8:55 前岳
9:04~10:09 浅草岳
10:04~10:16 林道
11:41 大自然館前

今シーズンは、12月から1月にかけて繰り返し大寒波が襲来し、「災害級」の大雪という言葉を何度も聞いたが、2月に入るとその勢いは弱まり、後半には気温も上がって融雪が進んだ。
3月7日に白馬にゲレンデスキーに行ったときには、岩岳の下部ゲレンデは土が出ていた。
大雪のシーズンと思っていたら融雪が非常に早く、春には残雪量を心配させられた2015年、2018年あたりのシーズンが思い出される。

今回も、しばらくまとまった雪はなく、ここ一週間は4月並みの気温となっている。
普通ならクラストやど腐れ雪に苦しめられる時期だが、ここまで暖かいと完全ザラメになっているのではないかと期待する。

行き先は、浅草岳早坂尾根。
これだけ長く山スキーをやってきたが、超ポピュラールートの浅草岳に行くのはなんと初めてである。
早坂尾根はそのメロウな姿(地形図からの想像)がいかにもBCクロカン向きではないかと思い、以前から行ってみたかったところ。

1時半過ぎに東京の自宅を出て、5時過ぎに五味沢の除雪終点に到着。
どん詰まりなのでここを通り抜ける車はなく、除雪された道路幅も十分で転回スペースも確保されているので、ここなら路駐でも迷惑にならない。
既に5台ほどが路駐しており、私もその列の端に駐車する。
すると、その後次々と車がやってきた。

小出インターを下りてここに来るまでの間、真っ暗で山の様子は見えないが、沿道脇の雪の量が多いのに驚く。
2週間前に行った白馬・小谷とは様子がかなり違う。
今年の大雪の時期にこのあたりは特に雪が多かったことを実感する。
駐車地点も高い雪の壁となっていた。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_06h01m50s.jpg

食事や準備を済ませて、明るくなった6時過ぎに出発。
雪の壁に切られた登り口から雪の上に上がり、正面の県道に進む。
まだ雪は堅いが、ガチガチの氷ではなく、シールは十分効く。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_06h04m08s.jpg
2021.03.20 浅草岳早坂尾根_06h07m18s.jpg

少し行くと、白崩沢を渡る橋の手前で右に林道が分岐する。
そちらに進む。
林道を歩いていると、稜線から朝日が姿を現す。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_06h36m28s.jpg

林道には、本日の先行者を含めて新旧のトレースがある。
25分ほどで林道の終わりまで来ると、トレースはそのまままっすぐ進んで正面の急な斜面に取り付いている。
地図やGPSで確認した上で、トレースを追う。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_06h46m42s.jpg

林道から先の斜面は、細かい凹凸が多くて地形が複雑な上、混んだ杉林で見通しが悪い。
トレースがないときに来たら厄介そうだ。
今回はトレースのお世話になって急斜面を登っていくと、やがて尾根上に出た。
ここからは日射で暑くなりそうなので、ソフトシェルのジャケットを脱いでアンダーシャツ1枚になる。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_07h21m50s.jpg
嘉平与ボッチが見えた

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_07h46m17s.jpg

尾根は明るく明瞭で、迷う心配はない。
はじめの急斜面を1段上がると、そこから先は緩やかな尾根となる。
時折現れるやや急な部分も、全て直登できるくらいの斜度であり、好調に高度を上げる。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_08h06m52s.jpg

嘉平与ボッチは南側に付けられたトレースに乗ってトラバース。
例年のこの時期この時間だったらもっと堅い雪面であることが予想され、BCクロカンだとちょっと厳しいかも。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_08h32m39s.jpg
嘉平与ボッチ手前から早坂尾根

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_08h34m06s.jpg

前岳の手前にはムジナ沢源頭の大斜面が広がる。
1本滑って行こうかとも思うが、BCクロカンにはまだちょっと堅めな感じなので通過。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_08h43m23s.jpg

3時間をわずかに切って浅草岳山頂着。
とても速いスノーシューの山ガールに後ろに付かれたためにハイペースになった面はあるのだが、思ったよりあっさり着いた感じ。
トレースを追いかけて来たのに、山頂には人はいなかった。もう下ったのだろうか。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_09h08m53s.jpg

天気に恵まれ山頂からの展望は最高。
山座同定は苦手でさっぱり分からないが、360度山、山、山、かなり遠くの山まで見通せる。

守門。これだけは分かります。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_09h15m06s.jpg
田子倉湖。の先は南会津の山々か(帰ってきてから確認)

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_09h13m45s.jpg

雪面はまだ堅く、滑れないことはないかもしれないが快適ではなさそうなので、写真を撮ったり昼食を食べたりしてのんびり過ごす。
そのうち後続の人たちが頂上に上がってくる。

しばらく経って、雪の状態を試すのと、入叶津方面の様子を見てみたくて、シールを外してピークの東方向に行ってみる。
すると、早坂尾根の一本東の、東南東方向に伸びる尾根が、広大な緩斜面がずっと続いていてとても良い。
柔らかいザラメになったら、ここでBCクロカンで遊ぶと楽しそうだ。
ほんの上部だけ試しに滑ってみる。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_09h41m34s.jpg
2021.03.20 浅草岳早坂尾根_09h43m14s.jpg

カラカラ言わせながらになるが問題なく滑れる。
ただ、登り返しではウロコが堅い雪面に噛まず、登りにくい。

ピークに戻って、他のスキーヤーとしばしお話し。
地元のスキーヤーから早坂尾根の情報を仕入れる。

10時を過ぎても、頂上付近の雪面はまだちょっと堅い。
ただ、あまり待つと今度は下部の雪が緩みすぎてしまうのも心配なので、スタートすることにする。

頂上から早坂尾根

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_09h10m42s.jpg

思っていたとおり、BCクロカンにうってつけの斜度。
広くフラットで、快適にロングで飛ばす。
どこまでも行きたい気分だが、1回止まってパチリ。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h10m10s.jpg
2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h10m17s.jpg

その先も、標高が下がって緩んだ雪はさらに快適。
あっという間に尾根の斜度が緩くなるところまで滑ってしまう。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h14m25s.jpg
2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h22m33s.jpg

地形図の1206m点から先は、斜面に惹かれて尾根のやや左方向を滑ってしまったが、そうするとアップダウンが出てくる。
まあ、BCクロカンなら全く苦にならない程度の登りだが、それを避けるなら、尾根の右端の方を滑るのが良さそうだ。

尾根末端付近から振り返る

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h34m55s.jpg
頂上直下一番左端が私のシュプールのはず

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h35m10s.jpg

早坂尾根から林道(県道か?)に向かう下りでどこを通るかは、ヤマレコなどを見ると結構人それぞれのようである。
広い尾根の末端から西北西に伸びる尾根から下りるのが古典的なのではないかと思うが、早めに尾根左側の急斜面を下りる人もいるようだ。
この日も、頂上で一緒だった山スキーのお兄さんは早々に左の方に消えていった。

私は、BCクロカンらしく、最も斜度が緩い古典的尾根ルートに進む。
ただ、尾根は細くなり木も混んでくるし、他の下り口に比べれば緩いとは言ってもそれなりの斜度があるので、早坂尾根の緩斜面に比べるとかなりテクニカルになる。
位置確認も繰り返しながら、慎重に滑っていく。

でも時折こんないい感じのところも出てくる

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_10h47m45s.jpg

かなり下ってきたところで尾根右手の沢にシュプールを見つけ、そちらに下っていくと、頂上で話を聞いた地元スキーヤーが直前を滑って行く。
その後をついていくと、ほどなく林道に出た。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_11h05m22s.jpg

早めに早坂尾根側面の急斜面を下りた場合でも最後はこの林道を滑ることになるはずだが、林道には先に下りた山スキーのお兄さんのシュプールはなかった。
地元スキーヤー氏の話では、ここからはスキーを漕ぐ必要があるが、これがかなり長く1時間もかかるということだった。

ただ、私はBCクロカンだし、この林道に備えてクロカン仕様のストックで来ている。
幸いこの暖かさでもスキーはあまり潜らず、古いシュプールもあって、スキーは結構滑る。
緩い下りの林道は、私の「なんちゃってパスガング」の練習にはうってつけで、楽しい。
さらに中盤からは斜度も少し強くなって、歩かなくてもストックで軽く漕げば結構スピードも出るようになる。
結局、林道合流点から30分かからずに、出発点の大自然館前に帰着した。

2021.03.20 浅草岳早坂尾根_11h40m12s.jpg

今日はとにかくコンディションに恵まれ、広く伸びやかな尾根に最後の林道まで、BCクロカンを満喫できた。
ただ、今日ほど暖かい日でも上部の雪は結構堅く、BCクロカンで行く場合には、時期と数日前からの気候に十分注意する必要がある。

また、コンディションのおかげもあるだろうが、長大な尾根ルートで最後の林道も長いのでそれなりに時間がかかるかと思っていたのが、予想よりもずいぶんあっさり終わってしまった感じはする(まさか午前中で終わるとは思っていなかった)。
もっとボリューム感を出すためには、ムジナ沢などを滑って登り返すとか、山頂周辺のメロウ斜面でしばらく遊ぶといったことと組み合わせると良いのではないかと思う。

下山後は周辺にいくつも温泉施設があるが、私が行った小出の2か所の温泉施設は、どちらも入り口に都民(というか、緊急事態宣言発令中の都県民)入場お断りの巨大な看板が立っていて(ならホームページにそう書いておいて欲しかった)、実際に駐車場に県外ナンバーの車がなかったので、温泉は諦めてそのまま帰った。


2021.03.20 浅草岳早坂尾根.jpg


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この記事へのコメント

ばっけ
2021年10月27日 08:08
BCクロカン参考に楽しませていただいていますので、記録があればUPお願いします。当方はロートルテレマーカーですが足前のほうは相当早くから進歩が停止してまして、あの装備で滑れるとはすばらしいです。
Seki
2021年10月28日 08:21
ばっけさん、コメントありがとうございます。
このブログが参考になっていればうれしいです。
下書きはできていてUPしていない記録がもう1件あります。
奮起して今日中にUPします。